【配布と配付の違いは?】言葉の使い分け

配布と配付のちがい

「配布」と「配付」はどちらも、物を人々に行き渡らせる行為を指しますが、使われる場面や意味合いに違いがあります。

目次

「配布」について

一般的に「配布」は、広範囲にわたって物を配ることを指し、例えば「駅前でチラシを配る」といった場合に用いられます。
この場合の「布」は「広げる」の意味を持ちます。

配布の例文

新商品のサンプルを市内全域に配布するキャンペーンを来週から開始します。この機会に多くの方に私たちの新しい製品を試していただけることを期待しています。

 

「配付」について

「配付」は物を直接個人に手渡しすることを指し、特定の人々に限定して物を配る際に使われます。
ここでの「付」は「直接渡す」という意味合いがあります。
例えば、関係者限定で資料を配る場合などに「配付」と表現されます。

配付の例文

今日の会議で、各部署の代表者に来月のプロジェクト計画書を配付しました。計画内容については、各自、部署内で共有してください。

 

 

一般的には、不特定多数の人に配る場合は「配布」を、特定の個人に配る場合は「配付」を使い分けますが、公式な文書ではこの区分が適用されないこともあります。実は、1954年に公布された「法令用語改正要領」により、公用文では「配布」を用いることが統一されています。このため、報道では一般に「配布」が使われます。

 

 

しかし、「交付税」や「譲与税配付金特別会計」のように、特別な文脈では「配付」が使われることがあります。
このため、すべてを「配布」として扱うわけではなく、状況に応じて正確に使い分ける必要があります。

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