【謹むとは?】慎むとの違い

慎むと謹むのちがい

「つつしむ」の概念は、「慎む」と「謹む」の二つの漢字で表現されます。

 

これらは共に「包む」という言葉から派生しており、「謹慎」という言葉にこの二つが結合しています。これらの漢字は、「不必要な行動を控える」という共通点を持ちつつ、細かな使い分けがありますので、混同しやすい点には注意が必要です。

目次

「慎む」について

より広範に使われ、「言葉遣いに気を付ける」「飲酒を控える」「注意深く行動する」などの文脈で用いられます。
これは、過ちや軽率な振る舞いを避けるための態度や行動を指します。
「慎む」は自身や他者が誤りを犯さないようにするために使われます。

慎むの例文

・会議中、意見を述べる際は言葉を慎むように心がけた。他者の意見に敬意を払いながら、自分の考えを丁寧に表現することが重要だと感じたからです。
・彼は健康を理由に、飲酒を慎むことに決めた。以前よりも体調が良くなったと実感している。
・新入社員は、先輩や上司の前での行動を慎んでいる。失礼のないよう、常に周りを意識して振る舞っています。

 

「謹む」について

へりくだり敬意を示す意味合いが強く、「心からお祝いを表します」「深い哀悼の意を表します」「丁寧に受け入れました」といったフレーズで使われることが多いです。「謹む」は他人に敬意を示す際に用いられます。

謹むの例文

・謹んでご結婚のお祝いを申し上げます。お二人の末永い幸福を心からお祈りしています。
・この度は大変貴重なご意見を賜り、心より感謝申し上げます。謹んでお礼を申し上げます。
・彼女は面接官に対して、謹んで自己紹介を行った。礼儀正しく、かつ自信を持って自分の経験と能力を伝えることができた。

 

 

両語の使い分けは、主に行動の対象と目的に基づいています。特に他者の行動に対して「つつしむ」を用いる場合、それは敬意を表すよりも、当事者がミスを避けるための言葉として機能します。したがって、「言葉を慎むように」と注意するのが適切で、「言葉を謹むように」とは言わないのが一般的です。

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