【階段を登る?上る?】昇るとの違い

上ると登ると昇るのちがい

「のぼる」という動作には、三つの異なる漢字表記が存在します。「上る」「登る」「昇る」です。

目次

「上る」について

最も幅広く使用され、「階段を上る」「坂を上る」などのように、低い場所から高い場所へ足を進める行為を指します。
都市や中央に向かう「都に上る」、議論や食事がテーブル上に乗せられる「話題に上る」「食卓に上る」、ある数値に到達する「百万人に上る」といった表現や、「頭に血が上る」のように感情が高まる状態を表す場合にも用いられます。

「上る」の例文

・階段を上る時は、手すりをしっかりと握るようにしています。
・毎朝、小高い丘を上って、そこからの眺めを楽しんでいます。
・彼の話題がまた会議の中で上った。
・この町は海抜100メートルに上る。

 

「登る」について

高みを目指して意識的に、力を入れて進む場合に選ばれます。
「山に登る」「頂上に登る」のように自然の高い場所への挑戦や、「マウンドに登る」「演壇に登る」といった特定の場所への立ち位置を変える行為に用いられることが多いです。これらは、熟語を通じてその用法を覚えると良いでしょう。

「登る」の例文

・来週、友人と一緒に富士山に登る予定です。
・彼はついにその企業の社長に登った。
・選手は緊張しながらマウンドに登った。
・若手俳優が演劇界の階段を一歩一歩登っている。

 

「昇る」について

空へ向かって高く上がる様子を基本に持ちます。
「天に昇る」「日が昇る」など、文字通り上空へと昇っていく場合や、「神殿に昇る」「地位が昇る」といった、社会的または象徴的な高みに達する場合に使われます。加えて、「エレベーターで昇る」のように、機械を利用しての上昇を表す時も「昇る」が用いられます。

「昇る」の例文

・朝日が昇るのを見るのは、一日の始まりに素晴らしい瞬間です。
・彼女は会社で急速に昇進して、重要な地位に昇った。
・煙が静かに空に昇っていった。
・エレベーターで最上階まで昇りました。

 

 

通常、「階段をのぼる」は「階段を上る」と表現されますが、状況や意味合いに応じて「登る」や「昇る」を選択することもあります。

 

 

例えば、急な階段や、子どもが階段を上る様子は、力を込めて進むことから「階段を登る」と表されることがあります。
「天国への階段をのぼる」のように、象徴的または精神的な昇華を表す場合には、「昇る」を使うと適切です。
特別な区別を意識しない場合は、「上る」を使用するか、あるいはひらがなで「のぼる」と書くのが一般的です。

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