「蒔く」と「撒く」は、どちらも「まく」と読みますが、使い分けがあります。
目次
「蒔く」について
一般に植物の種を土に植える行為を指します。
蒔くの例文
・春先になると、農家の人たちは畑に野菜の種を蒔き始めます。
・彼は未来への投資として、多くの時間と努力を若者の教育に蒔いている。
・庭の隅に向日葵の種を蒔いたので、夏にはきっと美しい花が見られるだろう。
・「後悔先に立たず」と言いますが、慎重に種を蒔かなければ、後で望まぬ結果を招くことになります。
「撒く」について
物を広範囲にばらまく意味があり、行方をくらます時や逃がすといった意味で使うこともあります。
「巻く」も似たような意味で使われることがあります。
撒くの例文
・節分の日には、福を家に招き入れるために豆を撒く習慣があります。
・彼女は公園で鳥に向けてパンの屑を撒いた。
・その詐欺師は町中にうその情報を撒き散らし、多くの人を騙した。
・大富豪が街中でお金を撒いたというニュースが、あっという間に広がった。