【棲むとは?】住むとの違い

住むと棲むのちがい

言語には、その細やかなニュアンスを捉える力があります。「住む」と「棲む」という二つの言葉も、表面的には似ているように見えますが、実際には大きく異なる意味合いを持っています。

目次

「住む」について

「住む」という言葉は、人がある場所で日々の生活を営むことを指します。
この用語は、動物について語る際も使用されることがありますが、そうした場合は、動物を人間化して考えていると解釈されます。

住むの例文

・私たち家族は、この静かな町に住んでいます。ここは子育てにも適しており、近隣住民との交流も盛んです。・
・彼は海外での生活に憧れ、ついに昨年、ヨーロッパの古都に住むことを決意しました。
・新しい仕事のため、来月からは都心に近いこの地区に住むことになりました。

 

「棲む」について

「棲む」という言葉は、動物が特定の場所に生息している状況を表します。
この言葉が人に用いられる際は、その人が生物として、またはあまり人間らしくない方法で生活していることを暗示しています。

棲むの例文

・この森は様々な鳥たちが棲む天然の保護区です。春には美しい鳴き声で賑わいます。
・彼らは山のふもとの洞窟に棲む、珍しい種類のコウモリを研究しています。
・この湖には、何百年も前から棲むと伝えられる伝説の大魚がいるそうです。

 

 

これら二つの言葉はどちらも「すむ」と読みますが、使われる対象や含むニュアンスにおいて異なります。
「住む」は主に人間の生活を、「棲む」は動物の生息を意味する言葉として、それぞれが使用されます。

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