【探すと捜すの違い】それぞれが持つ意味

探すと捜すのちがい

「探す」と「捜す」は、その使用する文脈や目的に応じて使い分けられますが、場合によってはその境界があいまいになることもあります。それぞれの言葉の背景にある意味を理解することが、適切な使い方を身につける鍵となります。

目次

「探す」について

「探す」という言葉は、「職を探す」「宝物を探す」「新しい住まいを探す」「人の欠点を探す」といったように、求めているものや見たいものを見つけ出す際に用いられます。

探すの例文

・彼女は週末を利用して、新しいマンションを探しています。理想の立地と条件に合う場所を見つけるため、不動産サイトを頻繁にチェックしているそうです。

 

「捜す」について

「捜す」とは、「犯人を捜す」「行方不明者を捜す」「失くした物を捜す」など、失われたり見えなくなったものを発見しようとする状況で使われることが一般的です。

捜すの例文

・公園で遊んでいた時に、大切な指輪を落としてしまった。彼は必死になって捜し回り、幸いにも数時間後に無事に見つけることができました。

 

この基本的な区別を押さえておくと、通常は「探す」と「捜す」の適切な使い方が理解しやすくなります。しかし、考えを深めると、この区分が複雑に感じられることもあります。

 

例えば、犯人は当初から視界に入るわけではなく、刑事にとっては追い求める「欲しいもの」に該当するため、「犯人を探す」と表現することも適切に思えるかもしれません。ですが、犯人は実在が確かであり、存在自体が不明なわけではないため、「犯人を捜す」という表現が用いられます。

 

同様に、宝探しのゲームでは目的物が実際に存在していることが分かっているため、「宝物を捜す」と言うこともできそうです。
しかし、ゲームにおいて宝物が一度示されるのはあくまでプレイの一環であり、究極的には「求めるものを見つけ出す」意味合いが強いため、たとえゲームであっても「宝物を探す」という言い方が適しています。

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