「川」と「河」は、どちらも水が流れる自然の地形を示す言葉であり、読み方は共に「かわ」となりますが、その使用には若干の違いがあります。
目次
「川」について
より一般的に使われる表現で、地表に見られる溝や低地に水が集まり、恒常的に流れている水路を指します。
川の例文
・この川は春になると桜が両岸に咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませます。
・夏の暑い日には、子どもたちが川で泳ぎ、楽しい時間を過ごしています。
・私たちの家は川の近くにあり、そのせせらぎの音がいつも聞こえてきます。
・あの川は冬になると一部が凍り、幻想的な景色を作り出します。
・彼女は川沿いの道を散歩するのが好きで、毎週末そこを訪れます。
「河」について
その中でも特に規模が大きな川を表す際に使用されます。
しかし、大きな川に対しても「川」という表現を使用しても問題ありません。
歴史的には、「河」の語はもともと中国の黄河を指すために使われていました。
黄河は「河」と表され、これに対して長江は「江」と呼ばれています。
河の例文
・その河はこの地域で最も長く、多くの町を貫流しています。
・古代の文明はしばしば大河のほとりに栄え、河は生活の中心でした。
・年に一度、その河で大規模なボートレースが開催され、多くの観光客が訪れます。
・この河の流れは非常に速く、航行する際には特別な注意が必要です。
・大河の氾濫は、過去にこの地域で大きな被害をもたらしたことがあります。
ちなみに川と河、これら二つの言葉を合わせて、一般に「河川（かせん）」という言葉で川全般を指すようになりました。