【杜と森の違い】それぞれが持つ意味

杜と森のちがい

「森」と「杜」は、自然界の美しさと静寂を象徴する言葉でありながら、それぞれに独特の意味合いを持っています。
日常生活の中でしばしば使われるこれらの言葉ですが、その微妙な使い分けを理解することで、日本の豊かな自然と文化への関心を深めてくれます。

目次

「森」について

「森」という言葉は、三つの「木」の字を組み合わせた漢字から成り、元々は多数の樹木が茂っている状況を指していました。
しかし、日本では特に樹木が密集して成長している具体的な場所を示す言葉として用いられるようになりました。

森の例文

・彼は週末ごとに深い森へハイキングに出かける。自然の中で心が落ち着くと言っていた。
・その森は地元の人々にとって、多様な野生動物の生息地として重要な場所である。

 

「杜」について

神社周辺の木立ちや、特に神秘的な雰囲気を持つ森林を意味する場合に使用されます。
この字はもともとヤマナシという特定の植物やその果実を示す言葉でした。門を「閉ざす」「閉じる」などの意味も持ち合わせていましたが、「もり」とは異なる意味で使用されます。
「杜」が「もり」を意味するようになったのは、その字が植物に関連する漢字であり、また「社」と形が似ていることから、神社の周りの自然豊かな場所を指す言葉として定着しました。

杜の例文

・この神社は古い杜に囲まれており、訪れる人々に静寂と神秘を感じさせる。
・「杜の都」と呼ばれる仙台は、市内各所に豊かな緑が広がり、訪れる人々を魅了してやまない。

 

仙台市は「杜の都」として広く知られていますが、この呼称は比較的新しく、仙台市が公式に「杜の都」と名乗り始めたのは1970年のことです。

 

その由来は、単に自然の樹木や草花に限らず、市民が共同で育て上げてきた豊かな緑を称える意味合いが込められています。このことから、仙台市の「杜の都」の「杜」は、単に神社周辺の木立ちだけでなく、市民の手によって育てられた緑の場所全体を指しているのです。

 

余談ですが、杜氏の「杜」は、森や杜の意味とは異なります。
この場合は「守る」や「守り」に通じる意味合いがあると考えられています。
つまり、日本酒造りの伝統や技術を守り、継承していく役割を杜氏が担っているという言葉の解釈になります。

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