【追及とは?】追究・追及との違い

追及と追究と追求のちがい

「追求」「追及」「追究」は、同じ「ついきゅう」と発音されるが、用いる場面や含む意味において異なる点があります。
これらの言葉は、追い求めるという共通の概念を持つが、それぞれの具体的な使われ方には大きな違いが存在します。

目次

「追及」について

相手を追い詰めて、責任や問題点を明らかにする行為を指します。
また、追いかけて追いつこうとする行為も含んでいます。
「及」の文字は、追いかけて手が届く状態を象徴し、追いかけて問い詰めるニュアンスを持ちます。
例えば、「犯罪の余罪を追及する」や「逃げる相手を追いかける」などの文脈で用いられることがあります。

追及の例文

・会議で、彼は先月の不正行為について上司から厳しく追及された。
・記者は政治家に対して、そのスキャンダルに関する責任を追及した。

 

「追究」について

知られざる事実や真理を深く掘り下げて明らかにしようとする意欲や行為を表します。
「究」の字は、深く探求することを意味し、「真理の追究」や「美の追究」のように、深い研究や探求の過程を示す際に使用されます。

追究の例文

・彼女は古代文明の謎を追究するために、考古学者としてのキャリアを選んだ。
・この研究所では、持続可能なエネルギー解決策の追究に注力しています。

 

「追求」について

ある目標や願望を果敢に追い求めることを指します。
目的を達成しようとする強い意志や努力を象徴し、「幸福の追求」や「利益の追求」といった形で、目指すものを獲得しようとする行為を表現します。

追求の例文

・彼は生涯を通じて知識の追求に努めた。
・このプロジェクトは利益ではなく、顧客満足度の追求を最優先事項としている。

 

 

幸福を追い求める場合には「追求」が使われるが、その本質を探る場合には「追究」が適切です。
また、「事故の原因を追う」際には、相手に責任を問う文脈では「追及」を、原因を科学的に解明しようとする文脈では「追究」が用いられます。
これらの言葉は、目的や状況に応じて適切に選択していきましょう。

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